日々の生活費や子どもの教育費、突然の出費などで、毎月の家計のやりくりに頭を悩ませている主婦(主夫)の方は少なくないでしょう。
「あと少しだけお金があれば…」「パートナーに内緒で、少しだけ補填したい」そんな風に考えたとき、Visaプリペイドカードとして使える「IDARE(イデア)」を使った現金化という言葉が、魅力的に見えてしまうかもしれません。
しかし、その安易な選択は、あなた自身だけでなく、大切な家族をも巻き込む、深刻な事態を引き起こす危険な罠です。
この記事では、主婦(主夫)の方がIDAREの現金化を検討する際の、特有の危険性と、それが家族にバレてしまう具体的なパターンについて、詳しく解説していきます。
主婦(主夫)がIDARE(イデア)現金化を考えるとき
なぜ、家計を預かる主婦(主夫)の方が、リスクのある現金化という手段に興味を持ってしまうのでしょうか。
その背景にある心理と、そこに潜む危険性を理解することが重要です。
未来のための資産形成アプリ「IDARE」
IDARE(イデア)は、毎月の積立や普段の支払いでボーナスポイントが付与され、残高が増えていく「未来のための資産形成」をコンセプトにしたサービスです。
本来は、将来のために少しずつお金を育てていくための、ポジティブな目的を持ったアプリです。
「家族に内緒で少しだけ…」という現金化の危険な誘惑
「家計が苦しいことをパートナーに心配させたくない」「自分のお小遣いの範囲で、少しだけ贅沢がしたい」といった理由から、家族に内緒で現金を用意したいと考える方もいるでしょう。
IDAREは、クレジットカードがなくても後払いチャージが利用できる場合があるため、「これならバレずに現金化できるかもしれない」という危険な期待を抱かせてしまうのです。
しかし、資産形成のためのツールを、借金を作り出すために使うことは、サービスの趣旨とは全く逆の、本末転倒な行為と言えます。
IDARE(イデア)は主婦でも利用できるのか?
現金化の前提として、そもそも主婦(主夫)の方がIDAREを利用することは可能なのでしょうか。
本人確認のみでカード発行、収入審査は緩やか
IDAREは、アプリをダウンロードし、本人確認を済ませれば、誰でもVisaプリペイドカード(バーチャルカード)を発行することができます。
この段階では、クレジットカードのような厳しい収入審査はありません。
そのため、本人名義のクレジットカードを持っていない専業主婦(主夫)の方でも、比較的利用しやすいのが実情です。
後払い機能の利用には所定の審査あり
IDAREで後払いを利用するには、「バーチャルカード」を発行後、提携する後払いサービスなどを使って残高にチャージする必要があります。
この後払いチャージの利用には、IDAREとは別に、提供元のサービスによる所定の審査が行われます。
誰でも必ず、そして希望通りの金額が利用できるわけではありません。
主婦が行うIDARE(イデア)現金化の具体的なやり方
では、実際に主婦(主夫)の方が現金化を行う場合、どのようなやり方が考えられるのでしょうか。
自分で商品を購入・売却する方法
IDAREの現金化は、専門業者を介さず、自分でIDAREのカードを使い、オンラインストアなどで商品を購入し、それを売却するという方法が一般的です。
換金性の高い商品の例(ブランドコスメ、商品券など)
現金化のターゲットとなりやすいのは、換金性の高い商品です。
ゲーム機やブランド品はもちろんですが、主婦(主夫)の方が購入しても不自然に見えにくい、デパートで販売されている高級なブランドコスメや、人気の美容家電(美顔器や高級ドライヤーなど)、あるいは商品券やギフト券などが悪用されるケースが考えられます。
【最重要】現金化が家族(夫)にバレる典型的なパターン
「自分名義で利用するから、家族にはバレないはず」という考えは、100%間違いです。
現金化は、必ずどこかで綻びが生じ、家族の知るところとなります。
パターン1:自宅に届く不審な荷物
最も物理的にバレやすいのが、オンラインで購入した商品が自宅に届いた時です。
「家に同じようなものがあるのに、どうして新しい美顔器を買ったの?」「このブランドのコスメ、どうしたの?」
パートナーからこのように問いただされた際、あなたはうまく嘘をつき通せるでしょうか。
一つの嘘は、さらなる嘘を呼び、やがては隠しきれなくなります。
パターン2:後払いの支払い遅延による督促の連絡
現金化で手にしたお金を使い込んでしまい、翌月以降の支払いができなくなった場合、後払いサービスの提供元や債権回収会社から電話やメールで督促の連絡が入ります。
あなたが電話に出られなかった時に家族が代わりに用件を聞いてしまったり、最終的には自宅に督促状が届いたりすることで、すべてがバレてしまうのです。
パターン3:家計の悪化や隠し事をしている態度
現金化は、必ず手数料や換金損で損をする、不経済な行為です。
一時的に現金が手に入っても、長い目で見れば家計は確実に悪化します。
お金のことでイライラしたり、隠し事をしているような不自然な態度を取ったりすることで、パートナーが「何かおかしい」と感づくケースは非常に多いのです。
主婦がIDARE現金化に手を出すことの金銭的リスク
現金化は、一時的に家計の足しになるように見えて、長期的には家計をさらに圧迫する、極めて高い金銭的リスクを伴います。
高い手数料が家計を直接圧迫する
現金化の過程では、必ず15%~30%といった高い手数料(換金損)が発生します。
5万円を現金化しても、手元には4万円程度しか残りません。
この失われた1万円は、本来であれば家族のために使えたはずのお金です。
家計に穴を空ける行為に他なりません。
翌月以降の支払いで家計が破綻する危険
現金化で手にしたお金はすぐに消えてしまいますが、翌月には利用した満額の支払い義務がやってきます。
ただでさえ厳しい家計の中から、数万円という大きな金額を捻出するのは至難の業です。
支払いのために、さらに別の後払いサービスを現金化するという、多重債務への道を歩み始める危険性があります。
主婦(主夫)が安全にお金の問題を解決する方法
危険な現金化に頼る前に、主婦(主夫)の方が安全にお金の問題を解決する方法は、たくさんあります。
まずは正直にパートナーに相談する勇気を持つ
一番の解決策は、勇気を出して、正直にパートナーに現状を話すことです。
言い出しにくいかもしれませんが、一人で問題を抱え込むよりも、二人で解決策を探す方が、はるかに建設的で、家族の絆も深まるはずです。
不用品をフリマアプリで売る
まずは、家の中にある不用品を、メルカリやヤフオク!といったフリマアプリで売ってみましょう。
子どものサイズアウトした服や、使わなくなった家電など、思わぬものが高値で売れる可能性があります。
これは、誰にも迷惑をかけない、最も安全な現金調達方法です。
安全な在宅ワークやパートを探す
時間に融通の利く、安全な在宅ワークやパートを探すのも一つの手です。
自分で稼いだお金であれば、気兼ねなく使うことができます。
まとめ:家族を思うなら、IDAREの現金化は絶対ダメ
未来のための資産形成を応援するアプリ「IDARE(イデア)」。
そのコンセプトとは正反対に、現金化という目的で利用することは、家族に内緒で始めたつもりが、いずれは必ず発覚し、大切な家族の信頼を失い、家計を破綻させる危険性をはらんだ、極めて悲しい行為です。
家族を大切に思うなら、その場しのぎの危険な現金化に手を出すのではなく、まずはパートナーと話し合い、安全で健全な方法で問題を乗り越えていくべきです。